9/22開催の技術書典7に出展者として参加してきました。今回はサークル参加者として、また1人のイベント参加者としての振り返り記事です。
実は技術書典には初参加でもあります。ツイッターで盛り上がっているのを見て、これは自分もやってみていいんじゃないかと勢いで申し込みました。
勢いで申し込んだものの、結果としては参加者で行くよりも収穫があったと感じます。
どんな本出したの?
分散システム間のメッセージングのためのOSSである、NATSの本です。 NATSはシンプルかつスケーラブル、ハイパフォーマンスなメッセージをPub/Subパターンでやりとりするためのプロダクトです。 Boothで電子版書籍版を出しているので、ご興味ある方は是非読んでいただければと。
この本を出すためにNATSを理解しようと悪戦苦闘しましたが、苦痛ではなかったです。
Slackグループに参加してリアルタイムで動向を追ったり、GitHubでソースコードを読み解いたり、
最後には自分でクライアントアプリ作ったりしてました。
NATSへの理解がだいぶ深まった自信があります。
売り上げ結果
リアルな数字としてどんなものか参考までにお見せします。
- 最終被チェック数: 106
- 印刷: 物理本80部 + DLカード150枚
- 売上: 物理本57冊 + DLカード58枚 (基本は物理本とセットだが、単品販売が1枚あった)
- 現金: 簡単後払い = 27 : 31
新刊の進捗や入稿といった様々なタイミングでTwitterで宣伝したおかげか、被チェック数は初参加ながらいい伸びでした。
支払い形態に関しては、予想よりは現金払いが少なかったです。 イベント2日前に公開されたiOS13で技術書典アプリが動かない事象があったので、もっと現金払いが多いかなと想定してました。 (私は当日はiOS12が入ってるiPadを持って行きました)
上記以外にもBoothでも数点購入されている方もいらっしゃたので、実質的には計60冊以上売れたことになります。
これだけ多くの方に興味を持っていただけたことに感謝いたします。 購入していただいた皆様、また購入せずともスペースまでお立ち寄り頂いた皆様、本当にありがとうございます。 在庫は次回のイベントに参加した時に持ち込む予定です。
当日の様子
まず最初に感じたのは、 ワンオペは無理ですね!!!!(確信)
後輩が売り子として1人ヘルプ(しかもコミケで何度か売り子経験あり)してくれたことが大きくプラスに働いて、
慌てず落ち着いてオペレーション回せました。後輩が来なければ本を買いに行く余裕はなかったと思います。
本を頒布している間は予想以上に割と話しかけてくださる方が多かったです。
商業誌を書かれている方もスペースに来ていただいたのでビックリしましたが、
お話しできた上に新刊を買っていただいたのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
それにお隣のスペースの方(Prometheus本の方)ともお話しもできましたし、 実は今回の新刊の中でNATSをPrometheusで監視しようという章があったのでそれで話が盛り上がりました。 (もちろん両隣のスペースの新刊は紙本買いましたよ)
反省点
ここまでは良かったことを書き連ねましたが、反省点もいくつかありました。
当日にブースでいくつか質問をいただいたのですが、自分の中で整理しきれていないことがいくつもありました。
事例と比較という割と基本的なことが疎かになっていました。
印象に残っている質問は以下4つですね。これらは整理してブログでアウトプットしようと思います。
- NATSとMQTTの違いは? (Kafkaとの違いを聞かれるかと全くなかった)
- ぶっちゃけAmazon SNSとSQS使えばよくない?
- NATSは他のメッセージングプロダクトを置き換え得る?
- NATSを使った事例ある? (Cloud FoundryとNGS以外は?)
イベント参加者として
サークル参加者ではなく、1人のイベント参加者としての感想。
他のサークルスペースの本も楽しみにしていたので、買いあさりました。 興味のあるもの、技術的性癖に刺さるものばかりで、Boothで買ったものを合わせて全26冊購入です!
どのブースのどの本を買ったか並べてみましたが、この記事を買いている途中で買い忘れた本を思い出したのでまた増えるかも笑
だいぶ多くない?笑 pic.twitter.com/bWJaGuqXHd
— PonzMild / 技術書典7 NATS本 (@ponzmild) 2019年9月22日
ちなみに私が買った本は全て簡単後払いかBooth購入可能でした。
技術書典アプリは結構使いやすかったですし、当日大きい財布も持たなくて良かったのは助かりましたね。
(コミケだと硬貨とお札を大量に用意しないといけないので、コミケに比べれば気楽)
技術書典7は総じて楽しい時間でした! 別の技術書イベントにも出展したいですね。
今回のNATS本をNATS Streamingも含めてパワーアップさせたいですし、KafkaとMQTTとの比較本もいいですね。
最近はサービスメッシュ周り(Istio, Envoy, Gloo, Openshift Service Mesh)も気になってます。
アプリよりも少し下のレイヤーに興味が出てきているので、ネタを集めて温めておきます。
最後にこの本をレビューいただいた @hiroga_cc さん、読者目線でのレビューいただき本当にありがとうございます。
以上。